傷害・医療数理課では、傷害保険・医療保険の新商品開発および料率改定に伴うプライシング業務を担当しています。料率改定の場合、まず、商品の収益状況を様々な観点からデータ分析し、その分析結果に基づいて料率改定案を作成します。プライシングにあたっては、各種データの分析からリスクの本質を捉えることが重要になります。次にその改定が当社の収益に与える影響を分析し、社内の承認を取ります。その際には他部門と連携し、ビジネスとして何を優先すべきかを考えながら、調整していきます。また、料率改定する商品については認可申請が必要となるため、認可担当者と監督省庁に同行して改定内容の数理面での説明を行います。

数理部門というと、コンピュータの前で難しい数式やプログラミングに没頭するイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、私が最も重要だと考えているのは「自分が調査・分析した内容をわかりやすく伝え、行動を促すこと」です。どれほど複雑な数式を使い、精緻な分析をしてもそれがビジネスに活かされなければ意味がないと思っています。その数字が何を意味するか、ビジネスにどのように影響するのかを理解してもらうためには、説明する相手のことを考えた言葉選びや資料作りに気を配らなければならないと感じています。また、保険に関わるデータは膨大かつ複雑です。どのデータを分析し採用するかについては経験に裏打ちされたセンスが求められます。本質をしっかり掴み取る感度を日々の業務の中で研ぎ澄ましていきたいと考えています。

まずは、アクチュアリー資格(保険数理に関する資格)の取得が私の最優先の目標です。取得すれば業務の幅も広がり、これまでと違った目線でものごとを見ることができると思います。そのためにも会社のサポートを受けながら研鑽を積んでいます。資格の取得後は、英会話の勉強にも力を入れたいと考えています。グローバル企業であるAIGでは、語学力を磨くことで活躍できるステージがさらに広がると思います。

※記事内容及び社員の所属は取材当時のものです。