ワールド・トレードセンターの再建

2001年9月11日の同時多発テロ発生後数週間のうちに、ニューヨークの幹部と開発事業者はツインタワーがそびえていた跡地を蘇らせる強い決意を固めていました。再起に向けたこの取組みで、AIGは建設工事、作業員、瓦礫の山となった跡地にそびえる予定のビルを守るための保険の元受保険会社を務めました。

瓦礫を取り除くのに、テロ発生から1年近くかかりました。その後、再開発プランが作られ、2006年にようやく工事が始まりました。その時、AIGはニューヨーク・ニュージャージー港湾公社、開発業者のラリー・シルバースタイン、ロウアー・マンハッタン開発公社から工事現場の保険の引受けを要請されました。AIGは引受主幹事として、作業員、建築物、工事現場の周辺環境を守るための保険を提供することになりました。

工事中に発生した予期せぬできごとの一つが、作業員が地中に埋められていた18世紀の船を発見したことでした。現在はテキサスA&M大学に保管されているこの船を、考古学者の手で慎重に移動する必要があったため、工事に遅れが生じました。これはAIGにとって新たな取組みのきっかけとなりました。AIGは、歴史的に重要な遺物が工事中に発見され、作業が中断した場合のコストを補償する新しい保険を考案したのです。

テロ発生から10年後、911メモリアルミュージアムが開館しました。次いで2014年、フリーダム・タワーとして知られるようになった1,776フィート(約541メートル)の超高層ビルも開業し、悲劇に直面した米国が再び力強く立ち上がったことを示す象徴となりました。それを支えた一員としてAIGは貢献しています。

※AIG米国本社によるストーリーに基づく和訳です。