2023年7月21日

【イベント報告】
『AIG高校生外交官日本プログラム』を実施
米国学生が8月6日の広島原爆の日を前に広島で平和学習

【広島、2023年7月21日(金)】AIG損害保険株式会社(以下「AIG損保」)は、2023年7月21日(金)に「AIG高校生外交官プログラム」内の「日本プログラム」として、アメリカの高校生が、4年ぶりに広島を訪問して、平和学習を行いました。

「AIG高校生外交官プログラム」は、日米双方の高校生がツアーで様々な体験をし、ルームメイトとして過ごす共同生活を通して、将来の国際的リーダーとして羽ばたくサポートを行う社会貢献事業です。

本プログラムでは、未来ある学生を「High School Diplomat(高校生外交官)」※として招聘し、アメリカから日本へと米国人高校生の派遣を行う(HSD Japan / 日本プログラム)、日本からアメリカへ日本人高校生の派遣を行う(HSD U.S / 渡米プログラム)を25年以上にわたって実施してきました。

本日、日本プログラムの一環として、米国から訪れた16名の高校生が4年ぶりに広島での平和学習を行いました。参加者は平和記念公園や広島平和記念資料館を見学し、原爆投下当時の様子や広島復興の歴史を学びました。また、被爆体験者である小倉桂子さんによる講演に耳を傾けました。小倉さんは原爆投下当時の様子や、自身が体験したことを写真や資料を交えて伝え、「今回の講話で得たことを身近な人から語り継いで、平和を願う心を世界に広めていって欲しい」と述べ、学生たちに未来の平和を担う人になってほしいと訴えました。学生たちからは「小倉さんの被爆体験を未来に伝えていくことの大切さを強く感じた」と感想が寄せられ、平和についてより深く考える場となりました。

今後もAIG損保は「AIG高校生外交官プログラム」の支援を通じて、日米高校生の交流の場と異文化理解の体験を提供することで子供たちの将来をサポートします。

【小倉 桂子さんからのコメント】

講話の中で、米国学生が真剣なまなざしで講話を聞いている姿や、平和のために自分は何ができるかと考える様子が印象的でした。1984年から、被爆の体験を未来へ語り継ぐお手伝いしておりますが、「ヒロシマ」という地名は知っていても、そこで何が起きたのか知らない人がほとんどです。高校生外交官のみなさんには、今回の体験を自国の家族や友人に伝え、一緒に平和について考えてほしいです。未来の平和を守る、賢いリーダーとして活躍することを期待しております。

【参加した学生からのコメント】

今回の体験で一番印象に残っていることは、原爆ドームの見学です。当時の様子がそのまま残っており、悲惨な歴史を目の当たりにしました。今まで、日本の歴史や原爆のことについて学校の授業などを通じて学習しましたが、実際に展示を見たり、小倉さんの講話を聞いたりして、日本の人々がレジリエンスを発揮し、復興の道のりを歩んできたかを学ぶことができました。高校生外交官として平和学習に参加した体験を活かして、将来は平和に貢献できる国際的なリーダーになりたいです。

※「高校生外交官」について

「AIG 高校生外交官日本プログラム」は、毎年夏休み時期に、米国人高校生を無償で日本に招聘し、約2週間のプログラムの中で、同世代の日本人高校生と様々なテーマで語り合うことを主体としたプログラムです。参加する米国人高校生は、前年に米国にて日本人高校生との交流プログラムも経験しております。25年以上の実績があり、これまで540名以上の米国人高校生を日本に招きました。文部科学省、米国大使館からも後援を得ているプログラムです。また、1987年より開始し、今年で35回目を迎える「AIG 高校生外交官渡米プログラム」は、日本からの高校生を約2週間、アメリカ東海岸でツアー、ホームステイ、米国高校生と合宿などを行うプログラムです。日本からこれまでに1500名を超す高校生が参加しています。
関連サイト:http://www.highschooldiplomats.org/index.html