第2回AIG総研フォーラム
昨年開催された第1回AIG総研フォーラムでは大災害に対するリスクファイナンス、事前復興計画、企業のBCPを支える地域継続計画(District Continuity Program=DCP)が議論され、中央政府の財源に大きく依存した日本の災害復旧・復興の脆弱性、人口減少社会における復興のあり方という課題が浮き彫りになりました。今回は、その課題を踏まえ、地方自治体や民間企業におけるより実用的な観点からリスクマネジメントについて議論を行います。
Society5.0の実現を推進する政府は、「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」において「レジリエントな防災・減災機能の強化」に向けた研究を進めています。その取組みは、Society 5.0の実現と合わせEXPO 2025が目指している「国連が掲げる持続ある開発目標(SDGs)」の「住み続けられるまちづくりを」(No.11)にも繋がります。
その動向を踏まえ、第2回AIG総研フォーラムでは、SIPの研究成果などを活用した防災テクノロジーの社会実装について議論し、皆さんとともに考えたいと思います。SIPを現場で主導されている防災科学研究所プロジェクト・ディレクターの講演に続き、学識者や防災テクノロジーの実装に取組む専門家も交えたパネルディスカッションでは、災害直後のサプライチェーンの被害状況把握や物資輸送ルート検索の活用事例や災害シュミレーションなども紹介しながら、次代における防災・減災マネジメントの展望、災害リスクの金融化の可能性を掘り下げます。
第2回AIG総研フォーラム
日時 | 2019年6月12日(水)14:00~17:00 終了(13:30 開場) |
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テーマ | 南海トラフ地震に備える2 - Society5.0と防災テクノロジーの社会実装 |
会場 | グランフロント大阪タワーB 10階 Room B01+02(大阪府大阪市北区大深町3-1) |
後援 | 一般財団法人 アジア太平洋研究所 |
プログラム
14:00 ~ 14:10 | 開会の挨拶(逐次通訳あり) AIGジャパン・ホールディングス株式会社 代表取締役社長 兼 CEO ロバート・ノディン |
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14:10 ~ 14:45 | 基調講演「リアルタイム地震被害推定を中心としたSIP1期の研究成果」 防災科学技術研究所 マルチハザードリスク評価研究部門長 藤原 広行 氏 |
14:45 ~ 16:35 (休憩 15:05 ~ 15:20) |
パネルディスカッション「防災テクノロジーの社会実装 - 地方自治体や民間企業等での事例と将来展望」 パネリスト: 防災科学技術研究所 マルチハザードリスク評価研究部門長 藤原 広行 氏 京都大学防災研究所教授 牧 紀男 氏 関西大学社会安全学部教授 永松 伸吾 氏 構造計画研究所 公共企画マーケティング部長 佐藤 壮 氏 モデレーター: AIG総合研究所 主任研究員 服部 和哉 |
16:35 ~ 16:55 | 総評 京都大学防災研究所教授 多々納 裕一 氏 |
16:55 ~ 17:00 | 閉会の挨拶 |
講演資料ならびに講演録
2019年6月12日に開催いたしました第2回AIG総研フォーラムの講演録および当日のプレゼンテーション資料をダウンロードいただけます。
防災科学技術研究所 マルチハザードリスク評価研究部門長 藤原 広行 氏 |
リアルタイム地震被害推定を中心としたSIP1期の研究成果 |
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京都大学防災研究所 教授 牧 紀男 氏 |
南海トラフ地震にどう備えるのか |
関西大学社会安全学部 教授 永松 伸吾 氏 |
災害パラメトリック保険の政策的課題 |
構造計画研究所 公共企画マーケティング部長 佐藤 壮 氏 |
災害シュミレーション技術の活用 |
AIG総合研究所 主任研究員 服部 和哉 |
パネルディスカッション |
京都大学防災研究所 教授 多々納 裕一 氏 |
総評 |